【臨床医学各論】高尿酸血症について正しいのはどれか。
1分でわかる国家試験対策
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【問題】臨床医学各論
高尿酸血症について正しいのはどれか。
1 ヒスタミンと関連がある。
2 尿管結石の原因となる。
3 痛風発作の初発部位は手の指節間関節である。
4 自己免疫疾患である。
【解答】
×1 ヒスタミンと関連がある。
○2 尿管結石の原因となる。
×3 痛風発作の初発部位は手の指節間関節である。
×4 自己免疫疾患である。
【解説】
(概要)
高尿酸血症とは尿酸の血液中に溶解可能な最大濃度である7.0mgdlを正常上限とし、これを超えるものを高尿酸血症と定義されている。尿酸のうち、約80%は腎臓から尿のなかに溶けた状態で排泄されるが、体のなかでの尿酸の産生が増加することによる産生過剰型と、腎臓からの尿酸の排泄が減少していることによる排泄低下型に分類されている。また、尿酸代謝の異常が一次的である原発性と、腎不全、白血病、骨髄腫などの別の病気や薬剤などによって二次的に高尿酸血症となる続発性に区別されている。圧倒的に多いのは原発性であるがそのほとんどは原因がよくわかっていない。しかし、なかには、プリン体が尿酸へと代謝される過程で、必要な代謝の酵素が遺伝的に異常に活発にはたらいたり、別の経路ではたらく酵素が遺伝的に欠けていると尿酸が過剰に産生されるものなど、原因が明らかなものもある。
高尿酸血症の状態がある程度長期化すると、尿酸は尿酸塩という結晶の形になって、関節や腎臓などに析出してくる。このように高尿酸血症を基礎として、尿酸塩が関節に沈着することによって急性の関節炎を起こす。→(痛風) 痛風は40〜50代の男性に多い。
(症状)
アルコールやストレスなどが引き金となって痛風発作が生じる。発作時には、手足の関節がはれて、熱感を伴う激しい痛みが起こる。だいたい24時間でピークに達し、1〜2週間で自然に痛みはなくなっていく。
進行すると、痛風結節といって関節の周囲などに尿酸塩の結晶が析出して、腫れる。とくに、母趾の関節や、そのほかの手足の関節、耳の軟骨、腱、皮下などにも結節は現れる。また、尿酸塩が腎臓の髄質にたまると、腎機能障害を起こす。→(痛風腎)
尿酸塩を中心とする尿路結石ができやすくなることも、特徴のひとつである。また、高尿酸血症・痛風は虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の危険因子のひとつとされている。脂質異常症や糖尿病、肥満、高血圧などを合併することも多く、その結果、脳血管障害、心臓病を併発してくることもある。
【引用URL】
https://health.goo.ne.jp/medical/10M40100
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【問題】臨床医学各論
高尿酸血症について正しいのはどれか。
1 ヒスタミンと関連がある。
2 尿管結石の原因となる。
3 痛風発作の初発部位は手の指節間関節である。
4 自己免疫疾患である。
【解答】
×1 ヒスタミンと関連がある。
○2 尿管結石の原因となる。
×3 痛風発作の初発部位は手の指節間関節である。
×4 自己免疫疾患である。
【解説】
(概要)
高尿酸血症とは尿酸の血液中に溶解可能な最大濃度である7.0mgdlを正常上限とし、これを超えるものを高尿酸血症と定義されている。尿酸のうち、約80%は腎臓から尿のなかに溶けた状態で排泄されるが、体のなかでの尿酸の産生が増加することによる産生過剰型と、腎臓からの尿酸の排泄が減少していることによる排泄低下型に分類されている。また、尿酸代謝の異常が一次的である原発性と、腎不全、白血病、骨髄腫などの別の病気や薬剤などによって二次的に高尿酸血症となる続発性に区別されている。圧倒的に多いのは原発性であるがそのほとんどは原因がよくわかっていない。しかし、なかには、プリン体が尿酸へと代謝される過程で、必要な代謝の酵素が遺伝的に異常に活発にはたらいたり、別の経路ではたらく酵素が遺伝的に欠けていると尿酸が過剰に産生されるものなど、原因が明らかなものもある。
高尿酸血症の状態がある程度長期化すると、尿酸は尿酸塩という結晶の形になって、関節や腎臓などに析出してくる。このように高尿酸血症を基礎として、尿酸塩が関節に沈着することによって急性の関節炎を起こす。→(痛風) 痛風は40〜50代の男性に多い。
(症状)
アルコールやストレスなどが引き金となって痛風発作が生じる。発作時には、手足の関節がはれて、熱感を伴う激しい痛みが起こる。だいたい24時間でピークに達し、1〜2週間で自然に痛みはなくなっていく。
進行すると、痛風結節といって関節の周囲などに尿酸塩の結晶が析出して、腫れる。とくに、母趾の関節や、そのほかの手足の関節、耳の軟骨、腱、皮下などにも結節は現れる。また、尿酸塩が腎臓の髄質にたまると、腎機能障害を起こす。→(痛風腎)
尿酸塩を中心とする尿路結石ができやすくなることも、特徴のひとつである。また、高尿酸血症・痛風は虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の危険因子のひとつとされている。脂質異常症や糖尿病、肥満、高血圧などを合併することも多く、その結果、脳血管障害、心臓病を併発してくることもある。
【引用URL】
https://health.goo.ne.jp/medical/10M40100
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